製作日誌
 不定期更新。最終更新日 08/01/27
 今時珍しいベタな形式。読みたい人だけ読んで、というスタンス。実際のところ、基本的に私は無礼者です。


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2008/01/01

 最近、ツール発表が相次いでいる。
 それに乗じて、戦国史タイトルジェネレーターランダム列伝ジェネレーター
 を作ってみたが、これ単品ではあまり実用的なものではない。
 あくまでも、ジョークソフトとして扱うのが妥当だろう。

 一方で、架空武将ジェネレーターの改訂を進めている。
 今にしてみて見れば記述が拙いところもあるので、
 新機能の追加に先立って作り直す必要が出てきたのだ。

 現在、作業中のデータはこちら

 こちらでは、シナリオ開始年、平均寿命、武将IDの開始ナンバーなど、
 ユーザー側で頻繁に変えると思われる数値を、プログラムの最初でまとめて変数に格納して定義したり、
 ランダムで決定された武将タイプ(武官、文官、参謀、一般)に応じて能力値が決まったり、
 プログラム中にコメントを付けて改造の手引きにしたりといったように、
 ただプログラムを立ち上げただけではどこが変わったか分からないような変更がされている。

 上の圧縮ファイルには、改訂後の架空武将ジェネレーターに新機能を加えたものも同梱されている。

 一つは、かつて試作品止まりだった「架空一族ジェネレーター」の改良版。
 これは、架空の一族からなる武将データを自動で出力する機能があり、
 「架空の人物。○○の子。」といった感じの列伝も自動で付けられる。

 もう一つが、今回公開したランダム列伝ジェネレーターを組み込んで、
 武将ごとに列伝が自動生成される機能の付いた架空武将ジェネレーター。
 きちんと武将タイプごとに列伝が変わるようになっているので、お試しあれ。
 こちらは、時代・地域ごとにちゃんと背景を考えて列伝を構成する必要があるので、
 あまり量産は出来ないような気もする。


2008/01/13

 先月後半は完全に龍虎争覇に掛かりきりだったのだが、
 ネタバレ防止の為に日記に何も書けない状態だった。
 そのフォローも兼ねて、龍虎争覇の制作過程を晒してみる。

 「戦国大名で世界進出するシナリオ」の構想はこちらにも書いたように前からあった。
 シュトイベン氏のシナリオのように、
 「戦国時代の日本に明や女真族が攻めてくるシナリオ」はすでに存在していたが、
 こうしたシナリオでは大陸部分は侵略軍の策源地程度の扱いで、
 大陸部分の勢力配置や武将設定は非常にシンプルなものだった。
 ならばそうした大陸部分の設定にこだわったシナリオがあってもいいだろう、
 というのが制作の動機だ。
 しかし動機があっても、他にやるべき事があればそちらを優先せざるを得ず、
 資料を集めたりユーラシアマップに城を配置するぐらいしかしていなかった。

 シナリオを実際に制作し始めたのは、大河賞の知らせを見てからになる。
 一ヶ月弱の突貫工事で城配置と武将配置、イベント制作を終え、
 締切ギリギリまでオート観戦とバランス修正を行って、提出にこぎ着けた。
 武将データも、日本武将はサンプルシナリオからのコピペで済ませたが、
 大陸武将は自分でデータを作らざるを得なかったので、
 時間的にあまり数を増やせなかった点が悔やまれる。
 さて、このシナリオのキモとなる大陸部分だが、
 その範囲が満州でおしまいなのは、大体下のような理由。

 ・明やモンゴルの武将についての資料が集めきれなかった。
 ・明を丸ごと出すと国力差が付きすぎて、バランスの調整に手間がかかる。
 (流石に、毎回明に飲み込まれる戦国大名は見たくないというか)
 ・範囲を広げ過ぎると、シナリオの主役である(はずの)武田家の存在が霞む。

 また、エンディングは戦国大名でも女真族でも意味が通るよう苦心した結果、ああなった。
 もし将来的にシナリオ範囲を拡張するとなると、これもそのうち修正するかもしれない。
 まあ、元のバージョンもオリジナル版として残すべきだろうけど。

 比較的短期間でシナリオが作れたのは、以前からの作業の蓄積があったのと、
 城数や武将数をシナリオのスケールに比べてあまり大規模にしなかったからだろうか。
 小〜中規模のシナリオも突き詰めれば面白い物ができると思うので、
 これからも精進していきたいところだ。


 ところで、サイトトップから行けるリンクでは長いこと前からお知らせしている事だが、
 別名義で他のゲームのお仕事に首を突っ込んでいる。
 そのお仕事を再開させる事になったので、もしこっちの業界にも縁のある方はお手柔らかに。


2008/01/19

 鉄砲設定についての自分なりのまとめ。

 まず龍虎争覇では、日本のみ鉄砲生産可能、鉄砲購入設定は無しになっている。
 これは、大陸側での鉄砲普及が遅かったという史実を踏まえたからだが、
 明の援軍が持っている大砲を大量の鉄砲で代用しているように、
 大陸勢力も何らかの措置が必要かもしれない。
 (全勢力で鉄砲購入可能になるとメリハリが無いので、
  明との関係の深い勢力に大砲補充イベントを付けるとか)

 一方、源平シナリオでは、
 関東周辺では流鏑馬訓練(=鉄砲生産)が可能、
 それ以外の地域では弓術訓練(=鉄砲購入)が可能、という設定にしている。
 この弓術訓練だが、シナリオ開始時には販売数ゼロという設定になっていて、
 訓練に要する期間の長さもあって弓兵の供給量に大きな影響があるのは確かだ。
 平家物語の斉藤実盛の科白にもあるように東国武士の弓での優位を再現しようとした結果なのだが、
 実際、西国にも弓の名人は居たわけだし、
 必要以上に差を付け過ぎという意見があるならば販売量などの変更も必要だろう。

 ひとまずは、源平の方に手を加えるかな。
 他の箇所は、まだ前回から武将を何人か足した程度だけど。


2008/01/27

 以前海外旅行をした際に光栄の『元朝秘史』の英語版を入手したのだが、
 何かの資料に使えるかと思い、武将名の日本語版と英語版の対応表を作ってみた。
 ちなみに、地名、兵科などの対応表はこちら
 戦国史の英語化プロジェクトがwikiに載ってたりするのだが、
 ユーラシア系シナリオを英訳する時には役に立つかも知れない。


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