製作日誌
 不定期更新。最終更新日 07/10/20
 今時珍しいベタな形式。読みたい人だけ読んで、というスタンス。実際のところ、基本的に私は無礼者です。


〜07/05/31 〜07/06/24 〜07/07/24 〜07/08/30 〜07/09/27
2007/10/02

 またもや、最近忙しい…。
 忙しさにムラのある仕事は、これだから困る。

 今までに没にした、または凍結中のシナリオ案を何とはなしにまとめてみる。
 公開したシナリオの製作過程を述べたページはあっても、
 頓挫した過程や使わなかったネタをまとめたモノは無かったと思うんで。
 中には、まだ諦めていない案もあったりするが(私家版草原の覇者関連とか)、
 勝手に借用しても多分文句は言わないので、シナリオのネタに困ってる人は参考までに。

 ○保元の乱・平治の乱

 源平合戦の関連シナリオとして計画するも、
 これらの戦乱は京都周辺での戦いがメインで全国的なものではないので、
 源平シナリオを改造して作ればいいものではない。
 京都マップで再現するのがベストだろうが…。
 いっそ、一本のシナリオとしてまとめてしまって、
 崇徳上皇、平氏、源氏の三つ巴の戦いとして再現しても良いかもしれない。
 (実際には、もう少し細かく分けようがあるのだが。)

 ○承久の乱

 こちらも源平合戦の関連シナリオとして計画。
 幕府方と上皇方の二大陣営のぶつかり合いなので、
 単純にシナリオ化しても面白いか?という疑問があったので凍結。
 しかも史実では短期決戦で片付いたので、そこも気になるところ。

 ○私家版草原の覇者関連

 こちらは、シナリオ化しようとして見送った年代がいくつかある、ということ。
 例えば、15〜16世紀のユーラシアを題材にして
 戦国大名をそれに登場させようというシナリオ案はいくつかあったが、
 準備不足に加えて同様のシナリオが既にいくつか存在することから、現在凍結中。
 同様に、1206年以降のシナリオも既に777氏が制作に着手しているらしいので、余り優先させていない。
 もともと、自分は「無いモノを作ろう」というスタンスでシナリオ作りを始めたので、
 既にほかの作者各氏が使った題材を取り扱うのはどうしても優先度が低くなってしまう。

 逆に、1180年からどんどん開始年次を遡らせてシナリオを作るという計画もあったが、
 今のところ1162年で打ち止めになっている。
 これより前になると、世界史ファンにとっては面白くても一般には馴染みの薄い年代になりがちで、
 取っつきにくくプレイを敬遠されるのでは、という考えから凍結中。

 ○共闘モノ

 これは、様々な時代の歴史人物を一つのシナリオに登場させたり、
 様々なシナリオの登場人物を一堂に会させたりするようなシナリオのこと。
 時空屋氏の「真・Aliceの戦国史」みたいなものだと思ってくれればOK。

 でも、こうした共闘モノで面白いシナリオを作るのって難しいね。
 実際に試作してみた所、何故かは上手くは説明出来ないが面白いと思えなかった。

 ○その他

 こちらで公開している未使用マップの存在からも分かるように、
 過去にいくつかオリジナル設定のシナリオを企画していたことがあった。
 しかし、面白いものを作れる自信がなかったので、
 いずれもマップを作ったり主要人物のデータを作成した時点で放棄している。

 ちなみに、唯一公開に至った架空シナリオ「帝都の内乱」は、
 これらの没シナリオからデータを大幅に流用している。
 それが現在進行中の武将列伝作成の上で多いに役に立ったのだが、それは別のお話。


2007/10/09

 前回の続き。

 ○私家版草原の覇者関連・補足

 折角なので、開始年代の候補をざらっと挙げてみる。参考までに。

 ・1066年
  ノルマン朝イングランドの成立(ノルマンコンクエスト)・前九年の役と後三年の役の間
 ・1130年
  シチリア王国の成立・金の拡大期・遼の西遷
 ・1336年
  ティムール誕生・足利尊氏の決起・百年戦争勃発直前
 ・1360年
  元末の群雄割拠・南北朝の争乱
  (某ゲームでは1370年開始のシナリオがあるが、それだと中国が統一されてるのであえて外す)
 ・1449年
  エセン=ハーンの台頭(土木の変)・百年戦争末期
 ・1550年
  日本の戦国時代・アルタン=ハーンの台頭

 ○歴史ifもの

 戦国史で歴史ifシナリオといえば、
 例えば「信長が本能寺で死ななかったら」とかいう設定で、
 史実から分岐した直後をシナリオ開始地点に設定することが多い。

 ここで、さらに史実からの分岐点のさらに後の時代に開始年代を持ってきて、
 「源平合戦で平家が勝った世界では、戦国時代はどうなるか」
 (少なくとも、大友毛利などの鎌倉幕府によって西国に配置された大名家は存在し得ない)
 「関ヶ原の戦いで西軍が勝った世界では、幕末時代はどうなるか」
 (徳川幕府が存在しない可能性が大きいので、そもそも「幕末」と言えるかどうか)
 などといった題材でシナリオを作るのは面白そうだ、と思った。

 だが、そうなると分岐点から数十年、数百年分の仮想歴史を構築する事になり、
 架空シナリオを作っているのと実質変わりはない。
 一発ネタとしては面白いけどシナリオ化するには根気が要るので、
 結果としてモチベーションが保てず、ネタを考えただけで何もしていない。

 ○マップがらみの実験ネタ

 昔、宇宙マップを作っていた頃、
 他にも何か目新しいマップを作ってみようと試行錯誤した事があった。
 ダイアモンドゲームの盤を模したマップを作ってみたり、
 何とか三次元空間を平面マップで再現できないかなー、とかあれこれ思考実験してみたり。
 しかし、「それで面白いシナリオを作れるか」という事を考え始めると、途端に行き詰ってしまった。
 新しい試みに挑戦するあまりに試み自体が目的になってしまう、という悪い見本ですな。
 まあ、そのお陰でマップエディタで必要最低限のものを自作できるスキルが身に付いたわけだけど。


2007/10/10

 ところで最近、源平争乱期の中国地方について改めて調べている。
 この地方には平家に付いた勢力が多く、彼らは結果として敗者となってしまった。
 戦国時代なら、滅びた勢力でも何らかの文書記録が残されている事が少なくないが、
 八百年前ともなると詳細な実績はおろか、武将の系図や実名すら記録に残っていない事が多い。
 「島根県の歴史」といった感じの地方史の概説書を当たってみても、
 平安時代の説明をしたかと思えばいきなり鎌倉幕府の守護が登場して、
 源平合戦をスルーしている事しばし。
 岡山や広島辺りまで出張れば良い資料を見つけられるかもしれないが、どうしたものか。


2007/10/12

 まあ、その、なんだ。
 ルールだの規約だのが何で存在するか、っていうと、
 管理側だけでなく利用者のためにもなるから、という事に尽きると思うんだよなあ。

 管理側にしてみれば、規約に外れた掲示板やアプロダの利用を一度黙認すると、
 同様かそれ以上の不心得者の跳梁跋扈を招きかねない。
 「アレが大丈夫だったんだから、自分も大丈夫だろう」てな感じにね。
 だから、管理側は動かざるを得なかった。
 実際、管理人不在の為に何も出来なかったみみず掲示板はそのために崩壊してしまった。

 利用者にしてみても、相当の悪意を持った奴でなければ既存コミュニティの崩壊は本望ではないはず。
 しかし、「自分だけなら問題ない」と思ってルールをないがしろにしていれば、
 そのうち痛いしっぺ返しが帰ってくる。
 だから、ルールを守るという事はコミュニティのためにもなるし、
 それを利用している自分自身のためにもなる。

 斬新な試みに挑戦するのは、一向に構わんよ。
 でも、「型破りと掟破りは違う」という事が何で分からないのかなあ。


2007/10/18

 源平シナリオの経過報告。
 七月にアップしたバージョンから、既に武将を百人以上、勢力を十数個追加。
 手元にある追加予定の武将列伝や新武将データが一通り追加し終わったら、
 またテスト版を更新する予定。

 現在の課題

 ・色々と史実に合わない点の修正

  とあるサイトで源平合戦シナリオについてレビューされてて、
  色々と史実に合っていない点について指摘がなされていた。
  (戦国史と無関係な個人サイトなのでここでは晒さない)
  具体的には、頼朝の挙兵時の武将配置などなど。
  なので、次回の更新ではその辺の初期配置を少々修正する予定。
  史実よりも早い時期に清和源氏と山木氏や鎌倉平氏が開戦する、とかは
  戦国史の仕様上、流石にどうしようもないか。

 ・勢力別エンディングを導入するか否か?

  手法自体は他サイトで触れられているが、
  種類が多くなればなるほど判定方法の設定が面倒臭くなる。
  次に挙げただけの種類のエンディングを想定しているが、次回の更新では実装を見送るかも。
  (但し、エンディング文章の草案はほぼ完成済み。)
   ・朝廷
   ・桓武平氏
   ・清和源氏(頼朝一族が当主)
   ・清和源氏(頼朝一族以外が当主)
   ・木曾源氏(義仲一族が当主)
   ・木曾源氏(義仲一族以外が当主)
   ・奥州藤原氏
   ・高倉宮家(以仁王一族が当主)
   ・高倉宮家(以仁王一族以外が当主)
   ・諸国源氏
   ・諸国平氏
   ・諸国藤原氏
   ・諸国橘氏
   ・蝦夷
   ・僧兵勢力
   ・神社勢力
   ・その他

 ・女性武将はどうするか?

  北条政子と義仲に従った女武将達は、登録する予定。
  その他の姫君とかは、多分要らないんじゃないかと。
  蒼き狼みたいに「いるだけの存在」として設定するにしても、
  アレは元ネタのゲームを意識しての事だし。

 ・義経主従の取り扱い

  頼朝が平家を滅ぼしたら、頼朝と義経が仲違いして義経が離反する、というイベントを考えている。
  史実を再現するという意味もあるし、
  平均的に能力の高い義経一行に頼ったら後で苦労する、というトラップの意味もある。
  といっても、史実では義経主従を受け入れた藤原秀衡は、
  ゲーム上では頼朝が平家を滅ぼしたときには死んでいて、
  逆に義経を討った泰衡が当主を務めていることが多いので、
  ゲームの展開上、どう辻褄を合わせるかがが問題。
  かといって、あまり条件を厳しくしてイベントが発生しにくくなると、
  イベント発生が回避しやすくなってトラップの意味が無い。
  また、平家よりも先に奥州藤原氏を滅ぼしてしまう場合も考えられる。
  私家版草原の覇者では、奥州滅亡に怒った義経が平家に走る、という仮想イベントを入れてるが、
  こうした仮想イベントは一歩間違えればトンデモになりかねない。
  さて、どうしたものか。


2007/10/20

 なんという、恣意的な根拠の取捨選択…。
 この論旨展開の仕方は、間違いなくいつもの人。
 というか、同盟を見ていると発言をする一方で、
 同盟から更新をチェックできるブログの数々を完全無視してる辺りがクサイ。

 ところで、今更の話だが人様のブログは余り読む方ではない。
 しかしながら、ネット上で知り合った人のものを定期的にチェックしないわけではなく、
 そうするうちに「ありがちなブログの一生」というものが漠然と見えてきたりする。
 個人的な感覚では、だいたいこんなもんだと認識している。

 「開設」
 →「当初は、興奮も有ってか頻繁に更新する」
 →「多忙、興味の喪失などの理由で更新の間隔がどんどん延びる」
 (「更新する気はあるんだけど〜」という発言をし始めたり、
   突然新企画を始めてブログの方向性が迷走し始めたりするのが、このへん)
 →「ある日を境に止まる」

 まあ、例外はいっぱいあると思うけど。
 何かと世話になった人のブログがこうして止まっているのを見ると、
 実際の面識はなくとも物悲しい気分になる。

 さて、ここの制作日記もある意味「疑似ブログ」なのだが、
 スタート当初の五月頃に比べるとシナリオ制作と関係ない話が順調に増えつつある。
 まさにシナリオ制作日記として軸がぶれている状況なのだが、今後の展開は如何に。


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