・欧州戦乱記について、コメントを少々


 作業開始からほぼ一年かけて、欧州戦乱記正式版の公開にようやく漕ぎ着くことが出来ました。
 具体的には、
 meetstalin氏のマップの改造 → 地道に拠点を配置 → 武将データを先行するシナリオから移植 → β版公開 → 
 勢力の細分化作業 → 拠点の大量追加 → 武将データの大量追加 → 正式版公開
 という流れで、地道に作業を一年。

 正直、地道すぎる作業に挫折しそうになったりやる気が出なくなったりしたこともありますが、「戦国史本体のバージョンアップまでには仕上げねば」と考え、「データで入力した武将・勢力がわらわらと動くのを見てみたい」と思いながら、作業を続けてきました。構想を形にする作業というのは、思いのほか大変だということを実感しました。

 正式版、とは言いましたがこれで完成では有りません。ver1.00の段階では、「こういうシナリオですよ」という構想を示す一種のアウトラインに過ぎないと考えていますと思います。これからは、その構想を詳細に具体化する作業が中心になるでしょう。……また、うっかりしたミスが見つかることも十分ありえますが。

 現在は、方々で指摘して頂いた問題点を直したシナリオを自動観戦モードで転がしてみて、シナリオの展開を見ながらバランスを取っているところです。問題点自体は既に修正して、ロシア・中央アジアに武将を大量投入はしてありますが、現段階では思わぬ勢力が伸びたり伸びなかったりする(相変らずロシアがスカスカで周辺の草刈場にしかならなかったり、それを衝いてヴェネツィアが東欧の大国になったり)ので、バランスって難しい。
 私見ですが、最適なゲームバランスとしては、例えば、イギリスとフランスの決着が着く頃に神聖ローマ帝国の内紛やスペインのレコンキスタが一段落しているという感じに、各地の中堅勢力が淘汰されて大勢力に成長する時期が同じになるぐらいがちょうど良いと考えてます。そういう時期が年単位でずれると、早くに巨大化する勢力が他地域でも漁夫の利を得ることになりシナリオ展開がワンパターンになるようです。ただし、シナリオ終盤に作動するよう仕組んでおいた仕掛けがきちんと作動することには一安心。

 とりあえず、今はシナリオを熟成させている時期なので次期verの公開までには時間がかかるとは思いますが、気長にお待ち下さい。

2005.05.03


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