架空武将ジェネレーター マニュアル
 架空武将ジェネレーターのシステム解説、及び改造のガイドを行います。

■架空武将ジェネレーターの用途・使用方法

 架空武将ジェネレーターは、戦国史の武将データを作成するものです。主に、在野武将のデータを作成するのに適しています。 データの作成は全くランダムで行われるので、当ジェネレーターで出力された武将データだけでシナリオを作ると、背景となるストーリーの希薄なものになりかねないのでお勧めしません。

 使用方法は至って簡単で、JavaScript対応のブラウザで各ファイルを開くだけで一定人数の武将が作成され、これをコピーするだけでも武将データとして使う事が出来ます。 また、ファイルはテキストエディタで開けるので、自作シナリオ向けに改変するなど拡張性を保障しているのも特色です。 本来、これは戦国史シナリオ制作の支援の為に製作したものなので、シナリオ制作に当たって自分のシナリオに合わせて改造をすることは許可、もとい推奨します。 これらの架空武将ジェネレーターの改造した上でのアップロードは、何処かにawakの名を残して頂けるなら許可は取らなくて結構です。

■架空武将ジェネレーターの構造

 まず解説に当たって、ジェネレーターを適当に一つ選んでテキストエディタで開いて下さい。エディタはWindows付属のメモ帳でも構いません。

 最初に、各種パラメータを設定します。
START=1550; //スタート年
LIFE=60; //寿命の基準値
LIFE_RANGE=20; //寿命は (LIFE-LIFE_RENGE)〜(LIFE+LIFE_RENGE)の範囲で決定。
APPEAR=15; //登場時の年齢下限
BID=90000; //武将IDの開始ナンバー
NINZU=5; //一年間の登場人数
NENSU=10; //何年間新規に登場し続けるか

 STARTはシナリオ開始の年度です。この年以降、NENSUで指定した年数に渡って、NINZUで指定した人数の武将が在野の武将として登場します(NENSUやNINZUを多くしすぎるとPCの動作が重くなることがあります)。 その他のパラメータは、解説文の通りです。生成された武将データには、重複する事がないようデフォルトでは90000番台の武将IDが割り振られますが、好みで変更してもいいでしょう。

 次に、武将名の構成要素を定義します。
arr11= new Array("○○","○○",……)

 ファイルによって番号や種類が違いますが、arr1n(nは任意の数字)の行で名前の要素を定義します。このシステムの根本的原理というのは、例えば、
arr11= new Array("東","西","北","南")
arr12= new Array("山","川","原","田")
arr13= new Array("信","家","秀")
arr14= new Array("長","康","吉")
と定義しておくと、各行から要素を一つずつ取り出して繋げることで「西田家長」「北山秀康」「南原信吉」……といった名前が4×4×3×3=144通り作れる、という方式によります。この方式によれば、括弧の中の要素が増えれば増えるほど多様な名前が作れることになります。試しに開いてみたファイルをあれこれ改変してみて下さい。"○○"の個数は増やしても減らしても構いません。変化を加えると、現れる名前にその変化が反映されているのがお分かり頂けるかと思います。

 次に、能力値に用いられる数字を定義します。
arr21=new Array(1,1,1,1,1,1,2,2,2,2,2,2,2……);
arr22=new Array(4,4,4,4,5,5,5,5,5,5,6,6,7);
arr23=new Array(1,1,1,1,2,2,2,2,2,2,3,3,4);

 ここの配列は能力値として使われるので、当然ながら0〜10の範囲で設定することになります。
 多くのファイルで"1"等を複数設定していますが、これは括弧の中からどの要素が選ばれるかはランダムなために同じ要素を多数設定して選ばれる確率を高めるためです。だから、arr21=new Array(……)の括弧の中身を"1"を1個、"2"を3個、"3"を4個、"4"を2個にしておくと、生成された武将の能力値に1が登場する確率は1/10、以下2は3/10、3は4/10、4は2/10となり、能力値の傾向や平均をコントロールすることが出来ます。
 後述の能力設定において、武将のタイプごとに得意な分野の能力値はarr22、苦手な分野はarr23、どちらでもない分野にはarr21を使用しています。

 次は、武将の登場する国・城を定義します。
arr31=new Array("K_KUNI001","K_KUNI002",……)
 やはり、上記のように設定した文字列の中から、ランダムで選ばれた物が使用されます。自作シナリオ向けにジェネレーターを改変する時は、ここと最初に挙げたパラメーターを変更するだけでも十分でしょう。

 以上の設定が済むと、データ決定と出力を行うルーチンに移ります。武官、文官、参謀、一般といった武将タイプがランダムで決定され、武将タイプごとに能力値や列伝が設定されるのが、このルーチンです。 重要な数値は各種パラメータの変更で変えられるので、ここに手を加える事は基本的に必要ありません。改造によっては改変されたファイルが動作しなくなる可能性があるので、ルーチンの改造は自己責任でお願いします。

■参考リンク

 とほほのWWW入門 http://www.tohoho-web.com/www.htm
 (htmlのタグ、Javaの概要について分かりやすく説明されてます)


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